いよいよ観光回復が本格化
5月の水際対策終了を前に、街中で外国人を見かけることが多くなりました。
日本政府観光局の4月19日の発表によると、今年3月の訪日外国人客数の推計は181万7500人と、コロナ禍前の2019年3月の約276万人の約66%の水準まで回復しているとのことです。なかでも、アメリカ、ベトナム、シンガポールはコロナ禍前の観光客数を上回っていました。
インバウンドが回復し、これからますます外国人が増えていくと思われますが、コロナ禍前と同じように考えていると困ることになるかもしれません。
旅行形態の変化
コロナ禍前から、旅行者の旅行形態は団体旅行から個人旅行へ、単なる観光地巡りから、文化体験などのディープなカタチに変化してきていましたが、その傾向は今後ますます強くなることが予想されています。
以下の表は、官公庁の訪日外国人消費動向調査2023年1月~3月期の一時速報の訪日外国人の旅行手配方法を簡単な表にまとめたものです。
コロナ前は60%を超える程度の個人旅行者でしたが、この調査によると、自分たちで宿泊や交通手段を手配する個人手配と、個人旅行向けパッケージを利用して訪れた訪日外国人は90%を超えています。
これは、日本を訪れる外国人の半数以上がリピーターであることから、前回とは異なる体験を求めているからです。
実際、上記のの同時期の官公庁の調べによると、66%近い外国人が「日本に来るのは2度以上」と答えています。
観光客のニーズと、観光ビジネスでできること
そんな彼らのニーズに応えるためには迎える側の変化も必要になってきます。
観光バスで一斉に乗りつけて、決められた食事をとる旅行から、個人個人が主体的に食べたいものや泊まりたい宿を決める。これまではあまり外国人が訪れなかった場所などにも、訪れるようになることでしょう。
それを踏まえたうえで観光ビジネスに関わるならば、以下のことを念頭に置いておくとよいと思います。
1.サービス内容を検討する
弊社のある鹿児島では、着物を着て武家屋敷を散策、薩摩焼の絵付けや陶芸、薩摩切子のかけらでキーホルダー作成などの文化体験、お茶摘み、芋ほり、桜島大根などの農業体験、錦江湾で釣り体験など、すでにいろいろな取り組みがなされています。
それぞれの地域の特色を生かしたこのような体験を手軽に各地で楽しめるようになれればと思います。
※上記の各体験の詳細をお知りになりたい方は、お気軽にメールにてお問い合わせください。
2.外国語への対応を準備する
食事のメニューにしても体験にしても、内容が分からなければ食べてみよう、やってみようという気にはなかなかならないものです。
外国語への翻訳だけでなく、できるだけイラストや写真を使って一目で分かるような案内ができるといいですね。
また、必要に応じて通訳を手配するのもよいでしょう。
弊社では、翻訳・通訳・ホームページ作成等、ご依頼主に寄り添い、そのニーズに合わせたサポートをさせていただいています。
まずはお気軽にメールにてご相談ください。