「とんとろラーメン」を韓国語読みには「濁音ルール」?
鹿児島産の豚骨ベースのスープをベースに、鹿児島産の鶏がら、鰹節と地元の「おいしい」を凝縮したスープに、希少部位「豚とろ」チャーシューで大人気の「とんとろラーメン」。
この「とんとろラーメン」を韓国語に翻訳すると、読み方が違ってきてしまうことをご存じでしょうか?
これは、ハングル語の濁音のルールのため、、、、ではありません。
韓国語の濁音のルール
ハングル語には特定の文字は清音が濁音に変わるというルールがあることをご存じの方もいるかと思います。
濁音化するルールが適用されるのはハングルの子音「ㄱ ㄷ ㅂ ㅈ」の4つです。それぞれざっくりと「カ行、タ行、パ行、チャ行」だと思ってください。ただ、日本語のあいうえお表とは異なるので、実際は、例えばタ行の場合は、「タ、ティヤ、ト、ティオ、ティョ、トゥ、ティュ、ティ」などとなります」。
これら4つのハングル語「ㄱ ㄷ ㅂ ㅈ」で構成される文字は濁音化します。「カ」が「ガ」に、「ト」が「ド」にというふうに。
「とんとろ」を韓国語で読むと?
ですが、前述の通り、「とんとろ」を韓国語読みする際に適用されるのは「濁音ルール」ではありません。
韓国語には「外国語表記法」という、外来語をハングル語で表記する際の規定があります。これは、他言語の音韻などを、韓国の標準語に近い音韻と対応させてハングルで表記する方法を示しているものです。
「外国語表記法」は各言語に細かく分かれていて、そのなかに日本語の仮名をハングル語に表記する場合の規定もあります。
その規定では、語頭に「か行、た行」くる場合「が行、だ行」のように濁音で表記する。また、語中や語末に「か行、た行」が来る場合は、そのままの表記にする、とされています。
ですから、「とんとろ」を韓国語読みする場合、「とんとろ (톤토로)」の語頭のみが濁音になり、「どんとろ(돈토로)」となります。
「とんとろ」を聞きなれている私たち日本人の耳には、「どんとろ」はなんだかお化け登場の合図みたいに思えるかもしれません。
英語で「お米」と言いたいとき、発音に注意
この「どんとろ」の表記法とは話が逸れますが、日本語の「米」を英語で「rice」と言ったつもりで「lice」と言ってしまうとよく耳にします。
「lice」は「シラミ」という意味ですので、
「I want to eat lice.」なんて言ったら、英語圏の人にドン引きされてしまいます。
このように、国によって発音や表記が異なりますので、翻訳の際はその背景をよく知ったうえでの訳出が必須になります。
韓国語の分かち書きと翻訳ご依頼の際の校正
また、韓国語には「分かち書き」というルールもあります。日本語は句読点で文を区切りますが、ハングルはスペースで区切ります。このスペースは単語と助詞のセット(文節)ごとに入ります。この分かち書きがないと、とても読みにくい文章になり、また、文法的にも誤りになります。
弊社では、分かち書きの箇所が適切かどうかを校正段階でネイティブ翻訳者が責任をもってチェックいたします。韓国語の翻訳をご依頼の際は校正も併せてご依頼いただけますと幸いです。お見積りは無料ですので、メールにてお気軽にお問い合わせください。