アメリカ英語とイギリス英語は異なると言いますが、そのなかでも混乱しやすいのがフロア階の数え方だと思います。
私たちが考える2階を「1階」と表現されたら戸惑いますよね。 今日はそんなちょっと変わったフロア階の数え方のお話です。
「2階で待ち合わせ」で違う階に行ってしまうのは
どこの国の人?
「ビルの2階にあるカフェで待ち合わせね」
そう言われたら、たぶんだれでも道路から入り口を入って、階段を1階分上った階に向かうと思うのではないでしょうか?
待ち合わせの相手が日本人やアメリカ人だったら無事に会えると思いますが、もしも相手がイギリス人だったら、待ち合わせ場所に現れないかもしれません。
イギリスのフロア階の数え方
イギリスではフロアの数え方は、
1階→the ground floor
2階→the first floor
3階→the second floor
となります。 エレベーターの表示も、1階が「G」、2階が「1」・・・となっています。
ですから、イギリス人と「2階で待ち合わせ」と約束した場合、相手は私たちが考える「3階」に行ってしまうことになるのです。
フロア階の数え方が違う国
私たちの感覚からすると、イギリスって妙な数え方をするなあと思ってしまいますが、実はほかにも同じような数え方をする国があります。
フランスやドイツなどのヨーロッパ諸国、オーストラリア、香港、マカオなどです。
また、国や建物によっては忌み数を避け、特定の数字のつく階がないこともあります。
漢字文化圏では4のつく階がなかったり、欧米では13階がなかったりするなどです。日本の病院には4や9がつく病室がなかったりするのと同じですね。
地階の数え方
地階がある場合、ヨーロッパの国にはエレベーターなどの表示を、地上階は0とし、地下1階は―1、地下2階は―2のようにー(マイナス)を使う場合があります。
そのほかの数え方
では、ここで問題です。エレベーターにP1と表示されていた場合、駐車場ではなかったら何を示すでしょうか?
答えは
屋上に設けられた居住空間、つまりペントハウスの1階を示します。First Penthouse Floorと表記される場合もあります。
ところ変われば・・・
「ところ変われば品変わる」と言いますが、変わるものもいろいろですね。その違いを楽しむのも海外旅行の醍醐味のひとつかもしれません。
コロナの感染が終息した暁にはそんな違いを楽しむ旅も計画してみたいなと、夢見ています。